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メグロ Z7 腰下整備 Ⅱ

剥離したクランクピンは、今のところ修理不可能で、良品と交換するしかありません。

幸い、今回はオーナーが未使用の当時物クランクピンとローラーを持ってましたので、
交換して修理を進めます。



問題は、この長いコンロッドの曲がり修正と荒れている大端部内面の修正です。
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ローラーの転動面はかなり荒れてますね。
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大端部内径を測定した結果、ホーニング代が取れそうなので安心しました。
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最小限のホーニング加工でローラー転動面を平滑にできました。
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ロッドの曲がりも注意深くプレスで修正できました。(汗)


次はクランク板の確認です。
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単体でのシャフトの振れを確認します。
幸い、シャフトの長いドライブ側、タイミング側とも大きなフレ(曲がり)はありませんんでした。
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いよいよ組立て。
片側の板にクランクピンを組み込み、ロッドのガタを確認します。
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反対側の板を組み込んで、芯フレを修正しながらナットを徐々に締め込んでいきます。
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途中、何回も芯フレを診て修正を加えながら強く締め付けていきます。
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併せて、ロッドのサイド隙間をチェックします。
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ナットをめ込んでいって隙間が足りなくなる時は、再度分解してロッドの厚みを落とします。


今回は隙間も確保できて何とか組みあがりました。(嬉)
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クランクの組立剛性を確保するために、ナットは目いっぱい締付けたい訳ですが、
良好な芯フレとサイド隙間の確保が大切になります。






















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メグロ Z7 腰下整備 Ⅰ

本年も宜しくお願い致します。

昨年末に行った作業ですが、希少なメグロZ7の腰下を整備しました。

メグロスタミナZ7(1956 ): 4サイクルOHV単気筒500㏄ B*S 82.0*94.0

クランクが傷んでいるとのことで、調査を兼ねて分解しました。



R側のカバーを外していくと、カムやギヤ類が現れます。(オイルポンプは付いていない)
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中央のギヤシャフトを抜いて裏返すとカムが現れます。
一山で吸排気を賄うカムにはいつも感心させられますね~。
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分解を進め、タイミング側ケースを外したところ。
直径Φ210の大きなクランクが現れます。
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ドライブ側ケースを温めてベアリング毎クランクを抜取ります。
(ドライブサイドのボールベアリングはスペーサーを挟んで2段)
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タイミング側のサイドベアリングはローラータイプです。
クランクピンナットを緩めてクランクを分解します。
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クランクピンとクランク板はテーパーで締結されています。
ロッドサイドにはワッシャーはなく、表面は多少荒れています。奥の孔はオイル通路。
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コンロッドの形状はW1とそっくりですね。ローラーのケージ(保持器)はアルミ製でごっつい。
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長いコンロッド。ちょっと曲がってますね。どんな力がかかったのでしょう・・・
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コンロッドを外してローラーとケージを外してみると、クランクピンの表面は半周に渡って剥離しています。
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Φ6.35のローラー、形状は保ってますが表面は傷が一杯ついてます。
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クランクピン表面、転動面の剥離はオイル内のスラッジと疲労よる破壊ですね。
ピンとローラーは交換しないとなりません。
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今日の富士山 '18. 12. 21

久しぶりの更新。今日の富士山です。

2018年もあと僅かとなりました。
朝霧高原に向かう何カ所からのショット。
こんなにクッキリ見えたのは久しぶりです。
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冠雪が増えると町からは富士山が大きく見えます。




















今日の富士山 '18.10.21

久々の快晴でした。
大石寺の駐車場から眺めた富士山です。












オイル抜き工具

W1(特にSA、W3)のオイル交換が結構大変なのはご承知の通り。

何とか楽にオイル交換ができるように工具を作ってみたので紹介します。



グリップが付いた柄のようなものが工具です。
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先端にはオイルタンクのドレンボルトと同じサイズのネジがユニバーサルで付いています。
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まず、オイルタンクのドレンボルトを緩めます。
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ボルトは5㎜位緩めます。(ボルトネジ部の全長は約10㎜)
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タンクキャップを外し、工具を差し込んでドレンボルトのボスに工具のネジ部をかみ合わせます。(ボルトの反対側にねじ込む)
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ネジ部がちゃんと入ったかは、ドレンボルトを指で回そうとすると重くなっていることで確認できます。
更にボルトを緩め、工具をねじ込み・・・それを繰り返してドレンボルトを外します。
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オイル抜き工具をしっかり締めておくと、グリップから手を放してもオイルは出ません。
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ボルトを外したドレンのボス部に廃油ホースを差込んでバンドで止めます。
(途中でホースが抜け落ちないように注意!)
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グリップをゆっくり緩め、廃油の出具合を見ながら工具をドレンボスのネジ部から外します。
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廃油が外にこぼれないよう注意します。
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オイル抜き工具をタンクから抜き取ります。
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オイルがよく抜けたらドレンボルトを締めます。


作業の中で、タンクの内部のネジ部に工具のボスをねじ込むところが慣れが必要です。

今のところ販売は未定、更に簡単に使えるようもう少し考えてみます。
























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(ユークランク)

〒418-0006
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代表 植澤 勉

TEL:090-1863-8414
FAX:0544-58-2427
e-Mail:info@u-crank.com

当社「U-CRANK」はカワサキバイクW1エンジンのOH(オーバーホール)を行います。
従来困難とされてきたクランクシャフトも完全分解して特製ニードルに交換します。
精度の高い組立てはエンジンの振動を減少し快適な走行を実現します。
W1は製造されてから既に40年経過しています。
分解するとオイル通路に堆積したスラッジによりダメージを受けているクランクが少なくありません。
故障する前に是非早期のOHをお勧めします。
お気軽にご相談ください。

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