FC2ブログ

1キャブヘッドのネックと修理加工

1キャブヘッドの、いわゆる元祖「W1」は根強い人気がありますね~。
フィンの形状が良くて、キャブも調整し易く、何よりメグロK1・2に近い柔らかな走行フィーリング。
W1を愛するオーナーも多いようです。

そんなオーナーのKさんから、最近、白煙が出始めたとの相談がありました。

ヘッドを分解してみると、Lサイドの燃焼室が湿っています。
IMG_0001_2.jpg


特に吸気バルブ周りからはオイルが滲んでいますね。
IMG_0003_1_20170314180523ae2.jpg


バルブ周りを分解すると、ガイドの周りにクラックが入ってました。
ヘッドのオイルがここから吸われて「オイル下がり」を起こしたのが原因ですね。
IMG_0009_1_2017031418052425a.jpg


これは別ヘッドの写真ですが、レッドチェックでRサイドのクラックが入っている様子が分ります。
IMG_4702.jpg
これは、1キャブヘッドには良くあるトラブルで、困ってるオーナーの方が多いです。


この部分の肉厚が薄いのでしょう・・・L,Rどちらかのサイドで発生します。
IMG_4700.jpg
ガイドを抜いて溶接修理を試みましたが、患部にトーチが入りきれず、うまくいきませんでした。


何とか直そうとトライの末、写真のような「つば付きカラー」を嵌め込む方法に行きつきました。
IMG_0008_1_20170314180856ac3.jpg


ポート側から見ると、ガイドの周りのカラーがかすかに確認できますネ。
IMG_0011_1.jpg


実際に走って確認したところ、大丈夫でした。
IMG_0006_1.jpg

加工はかなり大変ですが、ヘッドが復活するのはとても嬉しいですネ~。



















スポンサーサイト



w1ヘッドとツインキャブヘッド

いい機会なので、w1のシングルキャブヘッドをよく観察してみました。
「w1ファイル」によると、w3までの間にフィン形状はめまぐるしく変化したとあります。

左の2キャブヘッドと比べると、一回り小さいですね。


下面側から見ると小さいのがよく分ります。
2キャブヘッドは、出力向上に伴ってフィンを大きくして冷却効果を高めたのでしょう。
DSCN0141_convert_20130501074517.jpg

スパークプラグ周りのフィンの様子も大分違いますね。
プラグ孔後方の上から3枚のフィンが小さいです。
DSCN0127_convert_20130501093757.jpg

2キャブヘッドでは、3枚目のフィンは前部とつながってます。(写真はSA前期までの10枚フィンヘッド)
DSCN0128_convert_20130501094436.jpg

w1ヘッドでは、エキパイを止める2本のスタッドボルトが水平です。
DSCN0133_convert_20130501082007.jpg

S以降スタッドボルトは全て斜めになりました
それでも、(SA後期以降の9枚フィンヘッドになるまでは)水平ボルトのボス肉は残っていました。
DSCN0134_convert_20130501083127.jpg

途中からインマニを長くした跡でしょうか? 5㎜ほどあります。
より良いマッチングのために伸ばしたのでしょうネ・・・
DSCN0139_convert_20130501081014.jpg
ヘッドは出力の要! 最良を目指して細かく改良されたのですネ~。

シングルキャブのW1SA ④

ピストンを新品にしてシリンダーをボーリング、クランクもOHしてエンジンが組み上がりました。
キャブ周りはシンプルでイイ感じです。


慣らし運転! しばらく走って各部を点検します。
50㎞を過ぎる頃から回転が軽くなっていくのが判ります。
IMG_6792_convert_20120906084926.jpg

今回も富士山5合目入り口まで登ってきました。
バンパーがあると存在感が増しますね。
IMG_6798_convert_20120906085106.jpg
パワーが回復し排気音もいい感じです。余裕があると乗ってて楽しいですネ。
間もなくオーナーの元に帰ります。

シングルキャブのW1SA ③

1キャブのヘッドです。
バルブガイドを製作して入替えました。材料はベリリウム銅です。
ヘッドに圧入後にホーニング仕上げしてガイド孔の真円度と円筒度を出しています。
これによって、隙間は狭いけれどバルブがスムーズに動くガイドに仕上がります。
ガタが少ないのでバルブからヘッドへの熱伝達もよく、磨耗もしにくいのです。

バルブガイドはエンジンの中でも最も重要な部分だと思っていまス。(摺動する部分は皆重要)


ガイドの上部は車用のステムシールが付くようにアレンジしています。
DSC00675_convert_20120906084523.jpg

スプロケットも新品に交換しました。
DSC00663_convert_20120906084359.jpg
wは部品を供給してくれる方がいるのでとても有難いですネッ。

シングルキャブのW1SA ②

早速エンジンを分解しました。ヘッドを外して燃焼室をみると・・・
カーボンが多く、燃焼室はあまり焼けてません。バルブ周りもオイルで湿っています。
ガイドの隙間からオイルが燃焼室に入ってくる、いわゆる「オイル下がり」が起きています。
バルブガイドが磨耗してガタが大きくなっていました。

ガイドが減ると、バルブのシールが悪くなりコンプレッションが上がりません。バルブが踊ってタペット音も大きくなります。
ガイドはベリリウム銅で製作して入替えます。


続いてシリンダーを抜いてみると・・・
右側のピストンスカート部には強い焼付き痕がありました。
焼付き痕はWでは珍しくないですが、これはチョッとひどい状態。
DSC00612_convert_20120906084036.jpg
このピストンは十分働いてくれました!新しいピストンにバトンタッチですね。


プッシュロッドがロッカーキャリアに干渉して磨耗しています。
これも時々見る症状です。チョッと再使用は出来ませんネ。
DSC00637_convert_20120906084225.jpg


エンジンスプロケットも限界です。
DSC00649_convert_20120906084306.jpg

シングルキャブのW1SA

シングルキャブのW1SA! オーナーはMさんです。
購入時には既にシングルキャブヘッドが組まれてありました。
パワーは少し劣るものの、扱い易く、愛着が湧いてずっと乗ってこられたそうです。
20120715+004_convert_20120906193033.jpg
ところが最近、白煙が出る、音が悪くなった、バックファイアする、不調・・・
クランクを含めて完全OHすることになりました。

後ろのSAはU-クランクのデモ車。兄弟ですネ。
20120715+003_convert_20120902175002.jpg
Wにはバンパーがよく似合いますネ!
ずっとカッコ悪いと思ってきましたが、バイクのバンパー悪くないですね。非常に安心感があります。年のせいでしょうか・・・

シンプルなヘッド周り、吸気ポートがちょっと長い!
キャブはツインと同一のΦ28が付いてました。
20120715+017_convert_20120906191117.jpg






最新記事
カテゴリ
最新コメント
プロフィール

u-crank

Author:u-crank
U-CRANK
(ユークランク)

〒418-0006
静岡県富士宮市外神(とがみ)1552-1
代表 植澤 勉

TEL:090-1863-8414
FAX:0544-58-2427
e-Mail:info@u-crank.com

当社「U-CRANK」はカワサキバイクW1エンジンのOH(オーバーホール)を行います。
従来困難とされてきたクランクシャフトも完全分解して特製ニードルに交換します。
精度の高い組立てはエンジンの振動を減少し快適な走行を実現します。
W1は製造されてから既に40年経過しています。
分解するとオイル通路に堆積したスラッジによりダメージを受けているクランクが少なくありません。
故障する前に是非早期のOHをお勧めします。
お気軽にご相談ください。

検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

最新トラックバック
月別アーカイブ