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w1sエンジンのOH⑫

クランクに剥離が見つかって暫く落込んでいましたが、気をとり直してストックの中から適合するものを見つけました。(写真左側)
見つけたものの、メクラネジが取れず、手こずった末にやっと外れました。


「適合」とは、ストロークのピッチサイズが同一Grのこと !
剥離したクランクはGr1だったので合わせた方が組んだ時に芯がしっかり出ます。ところがGr1は少ないんです。
いずれにしてもストックがあって幸いでした。これでw1sエンジンのOHを再開できます。
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話は変りますが、小生が11万km走行w1sクランクをOHしている間、オーナーのUさんはクランクケースをリフレッシュしてました。
スタットボルトやメクラ類を全て外し、徹底的にきれいにされたクランクケースです。(気合が入ってますネ~)
もともと頑丈に出来ているので傷んでいるところはありません。まるで新品のようですね。組立が楽しみでス!
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Uさんの方の準備ができ次第クランクの組み付けも応援します(汗)。乞うご期待 !!
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w1sエンジンのOH⑪

ピン周りのオイルを拭き取って剥離部分をよく見ると、
クランク位置で上死点を少しすぎたところ、縦幅最大5mm、横幅13mm(中央の曇っている転動面幅)で剥離しています。
分解前に外からでは分りませんでした。

資料によると、
フレーキング(剥離):材料の転がり疲れによって転動面の表層部がうろこ状に剥れる現象
簡単に言えば軸受けが寿命に達したということですが、寿命を早める要因は過負荷運転と潤滑不良とされています。

コンロッド側の転動面には剥離はありませんが表面は粗れています。
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ニードルの表面も同様です。
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今日の富士山④

2011.07.23の富士山
今日は朝から快晴!


富士山②と同じ朝霧高原からの撮影
稜線の先、右手は駿河湾、左手が甲府方面。
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w1sエンジンのOH⑩

クランクを分解しました。協力工場の機械で抜きます。
各部品を細かくチェックしていくと・・・



バランサーには他のクランクと同レベルでスラッジが堆積しています。ただ一部欠けているのが気になります。
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ピン端面にもスラッジ堆積の境界が白く残っています。
境界がピン孔まで架かっているということは、この部分への堆積はもう満杯で、これ以後はピン孔の中にも溜りながら増えていくということですね。
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ショック !!  
コンロッドを外してみると、タイミング側のクランクピン表面に剥離が見つかりました。
これは深刻な事態で、この剥離はいまのところ修正不可能なのです。
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(幸い、ドライブ側クランクには剥離はありませんでした)

w1sエンジンのOH⑨

ケースの分解!
まず、ケース左右を締付けているナットを全て緩めます。
ケースドライブ側に専用プーラーを固定します。固定はフロントチェーンケースを止める4つのネジ孔を利用します。
プーラーのセンターボルトを廻してケースをクランクから引き抜きます。


ケースドライブ側が外れました。カムシャフトも外しておきます。
写真のように、サイドベアリングがクランク側に残りますが、ケースの締めが甘いのか・・・それともシャフトの締めがきついのか・・・。後でケースハウジング側とシャフト側の締め代を確認します。
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ケースを起こし、タイミング側も専用プーラーを固定して同じ要領でケースを外します。
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ドライブ側のベアリングを抜いて完了です。
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w1sエンジンのOH⑧

アイドラシャフトのプレートを外してみると、4つのダンパーラバーが変形しスプロケットとボデーがかなりズレています。硬化したラバーゴムはきつく挟まっていて、ボデーが簡単には空転しそうもないですが、ダンパー効果は期待できません。
(幸いにもダンパーラバーはリプロパーツが出ているので交換できます。ありがたいですネ)
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このズレ方を良く見ると、ダイナモスプロケットがボデーを回そうとしているように見えますがどういうことでしょうネ。
ダイナモの慣性力のせいでしょうか・・・


思案しながら分解を進めていきます。
プーラーを使ってアイドラシャフトからスプロケットボデーを外します。
各ギヤにプーラー用のネジ孔が切ってあって整備性がいいですネ。親切設計だと思いまス。
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ギヤ類・チェーン・オイルポンプ・コンタクトブレーカー・ダイナモを取り外し、ケースをミッションから切り離しました。

次工程でケース分解プーラーを付けるためにクランクシャフトベアリングホルダーも外しておきます。

今日の富士山③

暑中お見舞い申し上げます。

いつもブログを見て頂いてありがとうございます。

梅雨が明けてここ数日、やっと富士山が見られるようになりました。
今日夕方の富士山です。
きっと登山客がいっぱいでしょうね。201107167+003_convert_20110717190752.jpg

w1sエンジンのOH⑦

w1sのOHを再開 !!
ケースを割る前に、タイミング側のギヤ類・スプロケット・チェーンを順次外していきます。
クランクの回り止めはクランクとケースの間に木片を挟みます。
ミッションが付いてケースのすわりがいい今のうちに、ギヤを締めているボルトやナットを全部緩めます。
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緩める時に気をつけることは、クランクシャフトのボルトとカムシャフトのナットは逆ネジなので時計方向に回すこと。
これは要注意!! 
バラす前には見えないので、この写真でネジ山の方向をしっかり頭に入れて覚えておきます。
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こちらはカムシャフトのネジ山。
逆ネジを忘れて左に回したら、早く異常に気づくこと。(?)
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FAX: 0544-58-2427
e-Mail:
info@u-crank.com



当社「U-CRANK」はカワサキバイクW1エンジンのOH(オーバーホール)を行います。

従来困難とされてきたクランクシャフトも完全分解して特製ニードルに交換します。
精度の高い組立てはエンジンの振動を減少し快適な走行を実現します。

W1は製造されてから既に40年経過しています。
分解するとオイル通路に堆積したスラッジによりダメージを受けているクランクが少なくありません。
故障する前に是非早期のOHをお勧めします。

お気軽にご相談ください。

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