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w1sエンジンのOH⑰

暫く更新が滞りました。
この間クランクケースの洗浄を進めておりましたが、これが中々大変!
結局サンドブラストのお世話になりまして、やっとここまで来たという感じです。
w1のケースはいわゆる「砂型」仕様で、砂型の自然な地肌を出したいのですがこれがかなり難しい・・・


サンドブラストをかけずに自然体で行きたいと思うのですが、現物はあまりに汚れがひどい。
今回はリフレッシュの意味であえてサンドブラストをかけました。
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ネジ孔・ブッシュ孔等をよくマスキングして、ブッシュ表面の保護とあとの洗浄をやりやすくします。
オイル通路の掃除は徹底的にやります。可能な限り目で覗いて確認します。
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11万km走行w1SAクランクのOH 番外①

オーナーのUさんの準備が整い、本日ケースにクランクを組込みました。
サイドベアリングはもちろん、スタットボルトも全て新品に交換デス。

サイドベアリングを圧入後、タイミング側ケースにクランクを圧入したところです。忘れないでカムシャフトをセットします。


Uさんがドライブ側ケースの合面に液体ガスケットを均一に塗布しています。
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専用工具を使って慎重にドライブ側ケースを組付けます。
この工具は分解と組立て共用で、組付けの時はベアリングのインナーレースを押す構造になっています。
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ケース合面をナットで対角線方向に均等に締付けます。
そしてケースを正立させ、クランクが軽く回るよう微小にシャフトを押し引きして位置を決めます。
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組付けが完了! クランクの回転も軽いとUさんも満足です。あとは自分でジックリ組立てるそうです。
ヘッドはガイドを入替え中とか。あと11万キロ走るらしい・・・ 完成が楽しみデスネ~!

w1sエンジンのOH⑯

続いてタイミング側の圧入。
既に組んだドライブ側には力を掛けたくない訳で、ダイセットの下側には写真のようなスタンド(馬)を介してバランサーをセットします。コンロッド以下ドライブ側クランクは中で少し浮いた状態になっています。
ダイセット上側にはクランクシャフトを正確にセットします。
以下同様にストッパーを挟んで一気に圧入します。



無事タイミング側も圧入され、芯振れ調整をして完了となります。
ちなみに、芯振れの目標値はシャフト外周振れで2/100mm(芯振れで1/100mm)以内としています。今回も目標値に入り安心しました(喜)。
たまにはなかなかスムーズに目標値に入らないクランクもあります。原因は微小な精度の積重ねの結果なのですが、そんな時は落着いて最初からやり直すことになります。
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オイル通路にメクラを締付け、バランスチェックしてクランクのOHは完了です。
バランスウエイトの重量は374g。OH前と変わりません。
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この後、ケースへの組付け・シリンダー・ヘッドの組付けと進みます。
済みませんが、ブログはお盆休みを頂き、20日頃から再開させて頂きます。また観てくださいネ。

w1sエンジンのOH⑮

w1sのクランクを組んでいきます。
バランサー(w1ファイルではこう呼んでいる)をダイセットの下側に、クランクシャフトを上側にセットします。
クランクピンにコンロッド・ニードルベアリング・ワッシャーを組み付けたら圧入準備完了です。

前にも書いたように、このとき最も大事なのはバランサーとクランクの位相がズレないよう正確にセットすること。
少しでもズレると正確な芯は出ないのでもう一度分解してやり直すしかありません。かなりシビアなセットが必要なのです。
小型のクランクではこのズレを銅ハンマーで叩いて修正しますが、ピン径Φ39のw1では叩いてもビクともしないのです。

ロッドのサイド隙間を確保するストッパーを挟んで一気に圧入します。


ドライブ側が圧入されました。
この状態で一旦芯振れを確認し、次工程に進みます。
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組立クランクとはいえ、w1のクランクは剛性が高いです!

w1sエンジンのOH⑭

いつもクランクの話ばかりで恐縮ですが、クランクがみせる色々な表情を伝えたくて写真を撮ったり書いたりしています。 
最近、ネタが切れたらどうしようと焦る事もありますが、話題はまだまだいっぱいあると信じて気を静めております。

写真はドライブ側のクランクとコンロッド。
手入れが済んで今まさに組立てられようとしているところです。
コンロッドは40年の垢が取れたようにきれいになりました。


ドライブ側とタイミング側。
Wは部品がしっかりしているので安心して組んでいけるから嬉しいですネ。
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w1sエンジンのOH⑬

整備進行中のw1sのコンロッドです。
洗浄は、鉄ブラシで根気よく表面を擦っていきますが、徐々に銅メッキの地肌が出てきて意外なほどきれいになります。新品の時はもっと輝いていたんでしょうね。
ちょっと面白いのは、
コンロッドを戦前には「連桿棒(レンカンボウ)」と呼んでました(そうです)が、その桿部の片面に「MADE IN JAPAN」と浮き文字で表示されているのですが、その書体が何種類かあるのに気づきます。
写真手前がW1Sのコンロッドで太く小さめな書体です。奥はW1SAのコンロッドで大きく細い書体です。


同じ書体でも写真のように隙間が違ったり、何種類かのタイプあるようです。
コンロッドを製作したメーカーや金型の違い、それともWの年式によって変えたのでしょか。聞いてみたいですネ。
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e-Mail:
info@u-crank.com



当社「U-CRANK」はカワサキバイクW1エンジンのOH(オーバーホール)を行います。

従来困難とされてきたクランクシャフトも完全分解して特製ニードルに交換します。
精度の高い組立てはエンジンの振動を減少し快適な走行を実現します。

W1は製造されてから既に40年経過しています。
分解するとオイル通路に堆積したスラッジによりダメージを受けているクランクが少なくありません。
故障する前に是非早期のOHをお勧めします。

お気軽にご相談ください。

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