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クランクのバランス率 Ⅳ

バランス率を計算する上でコンロッドの小端部重量を測ることが必須になります。
正確に測る方法は後で紹介するとして、ここでは写真のように簡単に測る方法でやってみます。
精度は低いものの、クランクに組まれたままでも測定できます。あくまで簡易的!
20111130+024_convert_20111130184718.jpg

秤(ハカリ)の中央にコンロッド小端部を乗せて、コンロッドが水平になるように秤とクランクの高さを調整します。
大端にも・・・じゃなくて大胆にも、2気筒を同時に測りました。(汗)
左右小端部の重量は合計で355.7gということになります。
(左右の重量は多少違っています)
20111130+026_convert_20111130184847.jpg

ピストン・リング・ピンの合計重量は片側で334,7g、左右多少のばらつきがありますがほぼ同一です。
ここでは純正のSTDピストン。(OVサイズは少し重い)
20111130+028_convert_20111130185002.jpg
バランスウエイトは前に測ってあって左右合計で352g、これで計算できますネ!
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クランクのバランス率 Ⅲ

バランス率(Κ)の実際の計算はどうするかといいますと、
簡単な絵を書いてみました。

厄介なのがコンロッドの存在です。
コンロッドは、大端部は回転運動を、小端部は往復運動をしているからです。
便宜的に、小端部重量を往復重量、大端部重量を回転重量とし、その合計がコンロッドの重量とします。

往復重量は、ピストン、ピン、リングのほかにコンロッド小端部重量の合計となり、
回転部アンバランス重量は、w(バランスウエイト)とコンロッド小端部重量の合計になっている訳です。
逕サ蜒・002_convert_20111122232311



クランクのバランス率 Ⅱ

クランク下部(ピンの反対側)を重くしているのは、振動を減らすためです。 
エンジンの振動は主にピストンの往復運動によって生じますが、それを回転振動で一部打ち消すことで全体の振動を減らす訳です。
当然ながら、重さを変えると振動の様子も変わってきます。
ではいったいどれくらい重くすればいいのかということになりますが、その目安を表すのがバランス率です。  
バランス率(Κ)は、 
     
    Κ=回転部分のアンバランス重量/往復部分の重量 ×100 (%)

で計算されます。その値は、エンジンによって50~80%と幅があります。
往復重量(ピストン、リング、ピン、コンロッド小端部の重量の合計)の50~80%分を重くしていることになりますね。
これは経験的に到達した値だと思いますが、走行フィーリングなどエンジンの使用目的に合った最もいいところで決められるので幅があるのでしょう。
単気筒やw1のような2気筒360度クランクの場合、振動をなくするのは困難ですから、うまく折合いをつけている訳です。
20110806+006_convert_20111113061819.jpg

今日の富士山⑥ '11,11,13

今日の午前中の富士山とすじ雲。
頂上がちょっと白くなりました。
すじの向うは甲府方面、手前方向は伊豆半島方面。
2011-11-13+005_convert_20111113190010.jpg

クランクのバランス率 Ⅰ

クランクの「バランス率」を説明しようと思いますが、わかり易く説明できるでしょうか?
ちょっと厄介なのでゆっくり説明します。

写真はw1クランクのバランスチェックをしている様子です。
コンロッド小端部に「バランスウエイト」を付けて、回転方向のどの位置でも止まるウエイトの重さを割り出しています。
実はこれは、クランクピンの反対側の重い部分(カウンターウエイト)の重さを測っている訳です。
回転部分のアンバランス重量を静的に測っていることになります。
クランクは、振動低減のためにあえて回転バランスを崩して下側を重くしています。
ですから、クランクはピンの反対側が重いのです。
20110710+006_convert_20111108224442.jpg


工賃 腰下・クランクシャフトOH

クランクシャフト及び腰下のOH工賃は以下のようになります。
(整備の詳細は過去の記事をご参照下さい)

クランクシャフトOH工賃                        118,000円
部品(ニードルベアリング、メクラ)含む


腰下(ケース・クランク)のOHは以下のようになります。
a,ケース・クランクOH(ギヤ・ポンプ無・ベアリング交換)工賃    160,000円
b,ケース・クランクOH(ギヤ・ポンプ付・ベアリング交換)工賃     180,000円
部品代(ケースサイドベアリング)含む
(カムシャフトと各部軸受けをチェックして組立てます)
ご検討下さい。
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FAX: 0544-58-2427
e-Mail:
info@u-crank.com



当社「U-CRANK」はカワサキバイクW1エンジンのOH(オーバーホール)を行います。

従来困難とされてきたクランクシャフトも完全分解して特製ニードルに交換します。
精度の高い組立てはエンジンの振動を減少し快適な走行を実現します。

W1は製造されてから既に40年経過しています。
分解するとオイル通路に堆積したスラッジによりダメージを受けているクランクが少なくありません。
故障する前に是非早期のOHをお勧めします。

お気軽にご相談ください。

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