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久々にポート研磨 Ⅱ

破損したカムベアリングを手配している間にピストンとシリンダーをチェックしました。

シリンダーはエンジンの命ですから、大きな変形や摩耗がないか内径と表面を注意深く確認します。
上部・中部・下部の内径を測って真円度と円筒度を見ます。




まず、内面は縦傷が少しついてますがきれいな方ですね。まだまだ大丈夫!
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真円度は5μm以内と良好ですが、円筒度は下部が狭くて30μmと今一・・・最初のボーリングの精度が効いてますネ。
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中央部の内径は、基準値に対して+60μm。
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前の整備で分ってましたが、このエンジンには 『無限』 製のピストンが入ってました。
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スカートはいい当たりしてますネ。 リングはベタ当りで換えたいところですが新品は出るのでしょうか・・・・。 
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鋳造製でシンプルな形のピストンです。 スカート裏のリブも効いて強度もありそうですネ~。
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スカート外径は基準径Φ80 に対してほぼ±0! 運転ピストンにも関わらず素晴らしい値だと思います。
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従って、シリンダーとの隙間、すなわちピストン隙間は60μmということですね。



ピストン上面のカーボンの着き方が面白いですネ~。燃焼の様子が少し想像できます。
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カーボンが右側に偏っているのは、デュアルキャブの影響でしょうか・・・
左側のプライマリキャブの開きが多いので、ガスが吸気左バルブの向こう側(右側)に多く流れて燃える・・・(?)

ラジアル4バルブヘッドとフラットなピストン・・・燃焼室の形状に拘った開発者の情熱を感じますネ。(嬉)









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久々にポート研磨

1年前にレストアした後輩のホンダCB250RSが故障して帰ってきました。
単気筒、空冷、ラジアル4バルブエンジン。ホンダの意欲作デス!

マイナーなバイクであまり売れませんでしたが、「クラブマン」に引き継がれてブレイクしました。
車体が軽く、6速ミッションで5,000~9,000rpmまで軽く吹き上がります。



エンジンを分解してみると、吸気カムのボールベアリングが破損してました。
IMG_1278.jpg
カム軸受にボールベアリングを使うのは大変です。
オートレースの単気筒でも経験しましたが、小さいベアリングでは耐久性を確保しずらいんですネ。



せっかくのOHですから、久々に軽くポート研磨してみました。
IMG_3782.jpg



最小限のポート整形と表面を少し荒く仕上げました。
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シート周りは大事なので丁寧に整形し、燃焼室を磨き上げます。
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バルブも磨いてカーボンを落とします。
IMG_3793.jpg



たこ棒を使ってバルブを摺合せます。
IMG_3792.jpg




無事バルブが組み上がりました。
燃焼室が浅く、バルブ径を大きく取れるんですネ~。
IMG_3796.jpg



ヘッドをカム側から見ると、バルブが放射状に配置されていえるのがよく分りますネー。
IMG_3798.jpg
2種類のテコでバルブを駆動していますが、ガイドの摩耗は少ないです。


時々違うエンジンをOHするのは刺激的デスネ~。
W1エンジンの整備にも参考になります・・・(汗)















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当社「U-CRANK」はカワサキバイクW1エンジンのOH(オーバーホール)を行います。

従来困難とされてきたクランクシャフトも完全分解して特製ニードルに交換します。
精度の高い組立てはエンジンの振動を減少し快適な走行を実現します。

W1は製造されてから既に40年経過しています。
分解するとオイル通路に堆積したスラッジによりダメージを受けているクランクが少なくありません。
故障する前に是非早期のOHをお勧めします。

お気軽にご相談ください。

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