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バランス率

「バランス率」の説明は前にも書きましたので、今回は具体的に計算してみました。
各重量を測ってみると・・・

クランクバランスの測定
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1、バランスウエイト重量:176.0g(1気筒当りとして352.0/2)
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(大体このウエイトでバランスとれますが、足りない時は磁石を付けて微調整します)


2、ピストン・ピン・リング重量(往復重量):346.8g
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3、コンロッドの小端部重量(往復重量):174.6g  (治具重量は除去済)
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以前書いたバランス率の説明図です。
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式に上記の数値を入れてみると、

バランス率K:(176.0+174.6)/(346.8+174.6)=0.672
今回測定したクランクのバランス率は67%位ですね。

コンロッド重量のバラツキや測定精度も考慮して、これまでの測定結果を整理すると、

W1クランクのバランス率は66~69%くらいの範囲入ります。

バランス率の数値は経験値だと思います。
そのエンジンの使用目的によって異なり、それぞれ一番具合のいいところに設定されていると思います。

今までやってませんが、バランス率を変えてみたらもっと心地よいW1になったりして・・・(汗)














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連桿比(コンロッドの長さ)

ストバイ」誌の取材を機にW1のクランクについて見直してみました。
取材で言い足りなかった事を少しづつ・・・。  
W1の魅力の一考察・・・暇な時に読んで下さい。


まずは コンロッド ですが、
戦前は「連接桿」(れんせつかん)と呼ばれてました。
桿(かん)は「てこ」とか「さお状の棒」の意味で、飛行機の「操縦桿」の桿です。
小端部は往復運動、大端部は回転運動と複雑な動きをする部品ですね。
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W1クランクの特徴として、「コンロッドが長い」と言えます。 
長いかどうかの目安は『連桿比』(れんかんひ)で比較できますね。
連桿比とは、コンロッドの長さをストロークの1/2で割った値です。
W1の場合、ロッドの中心間距離は152.0㎜、ストロークは72.6㎜ですから、
連桿比:152.0÷72.6/2=4.19となります。
普通のエンジンでは3.5前後ですから、4を超えるのは長い方ということになりますね。
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コンロッドの長さは、エンジンを設計する時に、その特性を決める大事な要素となります。
長いと、回る時に傾きが少なく、ピストンをシリンダーの壁に押付けるスラスト力が小さくなってフリクションが少なくなります。
そのためレースエンジンは長めに採るといいます。 F1エンジンでは5以上とか。(汗)

コンロッドの長さは、往復するピストンのクランク角に対する位置やスピードに関り、燃焼ガスの膨張や排気音にも影響を与えていると思います。(これ以上の説明は専門家に任せます)


W1はメグロK1・K2がベースとされていて、コンロッド長とストロークは同一寸法です。
そのお手本とされるBSA A7star twin(1950)500㏄のストロークも72.6㎜、正確なコンロッド長は未確認すが、多分6インチ(152.4㎜)だと思います。


コンロッドが長いエンジンはおっとり回るイメージがあります。 SL機関車や発動機はみな長いですね。
このコンロッドの長さがW1の「得も言われぬ気持ち良さ」の一因になっていると思います。


W1のコンロッドは非常にいい形をしていて、大端部内径はほとんど変形せず真円を保っています。リブが効いているんですネ~。
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重量は後期になるにつれて微増していきます。 鍛造型のせいでしょうね。
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「ストリートバイカーズ」誌

先日 「ストリートバイカーズ」 誌が取材に来てくれました。

その記事が載った最新号が本日届きました。 明日24日書店に並びます。
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「Wの魅力は何か?」と聞かれましたが、この質問は難しい・・・
「乗ればわかる・・・」では答えになりません。

 弊社としては、「クランクにあるのではないか?」 と考えています。
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「ノーム・コア」・・・か。
あとは書店で買ってじっくりお読み下さい。(汗)






















リヤサス交換


今朝は日の出前から風が強く、富士山は雲で覆われていました。




稜線の突起は宝永山です。
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今日はiconのリヤサスペンションを取付けます。
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取付は難しくありませんが、最後にボルトの締付をしっかり確認します。
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外観も純正に近くて違和感ありませんネ。
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左サイドもいい感じです。
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慣らしを兼ねて県道76号線を通って由比まで走ってきました。
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大代(おおじろ)峠で小休止です。
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サスはすぐに硬さが取れて、交換前よりも走り易くなり、安定感も増した感じです。
リヤの動きはスムーズで、全く違和感を感じません。鈍感な私でも解りました。



峠を下って由比に着きました。 駿河湾です。
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いつもの農家で「ポンカン」を買いました。(甘)
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旧道の面影がいいですネ~。
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浮世絵の広重美術館の前でパチリ!
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同じ道を帰りました。
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Wで走るのが更に楽しくなりました。
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走り込むともっとサスの良さが解るでしょうネ~。(嬉)



















今日の富士山 '17. 1. 7

弊社で一番若いお客様AさんのSAが車検のために帰ってきました。

前にも登場した車で、タンクはS仕様に、フロント周りはZ2に組替えてあります。
整備の前に調子を見るために朝霧高原まで走ってきました。

道の駅の駐車場で富士山と一緒にパチリ!



反対側からもパチリ!
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帰りは牧場の方の道を下って来ました。
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大沢崩れがほぼ正面に見えますね。
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車はいたって快調で、この2年間本人も満足してくれてました。
W1は、しっかり整備してやると簡単には崩れないですネ。(嬉)

今回、車検整備と併せて、リヤサスをICONに、スプロケット・チェーンを交換、LEDのヘッドライトに交換します。
シートも張替えたいところですが次回に。 もう少し外観をまとめ上げてあげたいところです。



















今日の富士山 '17. 1. 1

新年 おめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。

ユークランクも7年目に入りました。
「いつまでも乗れる 絶好調なW1作り」 を目指して参ります。


7:15 初日の出です。



朝日に映える富士山です。
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周りも大分明るくなってきました。
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9:30頃の写真。
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16:54日没直前の富士山
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FAX: 0544-58-2427
e-Mail:
info@u-crank.com



当社「U-CRANK」はカワサキバイクW1エンジンのOH(オーバーホール)を行います。

従来困難とされてきたクランクシャフトも完全分解して特製ニードルに交換します。
精度の高い組立てはエンジンの振動を減少し快適な走行を実現します。

W1は製造されてから既に40年経過しています。
分解するとオイル通路に堆積したスラッジによりダメージを受けているクランクが少なくありません。
故障する前に是非早期のOHをお勧めします。

お気軽にご相談ください。

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