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ミッションオイルの漏れ


腰下の整備が終わり、フレームに搭載してシリンダーとヘッドを組付けたところです。
チェーンケースを組付ける前の状態。



ミッションのエンジンスプロケットのナット締付について、
以前(2016.1.15)の記事でナットをあまり締めないように書きましたが訂正します。
このナットはちゃんと締めないとミッションオイルが出てきます。
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もちろんオイルシールは交換するのですが、ナットをよく締めないと、スプロケットの側面に隙間が出来て、スプラインの溝を通ってオイルが浸み出てくるのです。
カラーが回ってない場合もあります。
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「Vintage Bike W1」書に書いてある通り、構造的にここはきちりと締めるべきです。
シフトフィーリングはあまり変わらないような気がします。










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今日の富士山 '20. 01. 20 大寒

今日は大寒!
10時頃の富士山です。
市内の高台から。(手前の白い建物は富士フイルム富士宮工場)




修理を頂いているガバナーです。
このように、スプリングが伸びて外れてる場合がめずらしくありません。
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シャフトが摩耗してウエイトがガタガタです。
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スプリングフックも摩耗で溝が出来ています。
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ウエイト側のフック孔も摩耗が進んでいます。
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修理は、フック孔のレザー肉盛溶接、ピンの打ち換え、孔のホーニングと進めます。

1個25gほどのウエイトですが、支える部分の損耗が激しいことが改めて分かりますね。
クランクは常に加減速してますから、ウエイトの遠心力で、シャフトやバネ周りの負荷は想像以上に過酷なんですね。









クランクケース組立て

今日は組み上がったクランクをケースに組みました。

ケースを良く洗浄した後、両サイドのベアリングのジャーナル内径を測ります。

(ケースの組み立ては7年ほど前に載せましたが、あまり進歩してないな~)


両サイドのベアリングはBL307(12玉マキシマム型)
ジャーナルの内径は締め代を確保するため、僅かに小さく作られています。
(これまでのデータから、新車の時は-30μmちょっとと推定しています)
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ちなみに、ベアリングの外径はΦ80に対して-7µm
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組立は、ベアリングのプロである「雷仙人」に教わって以来、焼き嵌め方式を踏襲しています。
手間はかかっても、いいと思う方法でやるしかないですね。
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パーツに不要なストレスをかけないのが機械組み立ての鉄則と思います。


ケースタイミング側にベアリングが入りました。
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これから組み込む、OH済のクランクです。
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クランクを縦にセットし、加熱して膨張させたベアリング(ケース)を嵌め込みます。
ベアリングがシャフトから浮かないようにギヤを嵌めてボルトを仮締めします。
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ドライブ側は、ベアリングをシャフトに嵌めておきます。
カムシャフトをセットし、ケース合面に液体ガスケットを塗布します。
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ケースドライブ側を加熱し、速やかに上から被せます。
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ケース外周のボルト・ナットを速やかに締付けます。
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ケースが冷えてきたら水平に置きます。
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ケースはすぐ冷えて、ベアリングがジャーナルに入り切る前にきつくなります。
そのため、合面を締めるとクランクはスラスト方向に押されて回転が重くなります。
これはどうしても、治具でドライブ側シャフトを僅かに引くしかないようですね。
ドライブ側ケースは、高めに加熱する必要があるようです。
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ケースの中で、クランクが押されたり(引っ張られたり )していない状態にすればクランクは軽く回転します。

ベアリングやピストンリングは組む時に細心の注意が必要ですね。
ミスると一生そのエンジンの性能を落とします。






















白煙・・・「オイル下がり」「オイル上がり」 ④


今日10時頃の富士山です。 静岡県側も目一杯の冠雪です。

この時期、富士宮市も寒い日が続いております。
北国に比べれば大したことはないですが、東北出身とはいえ、住み慣れた身にとっては寒いです。
加齢で血の巡りも悪くなっているのでしょう。頭の方はとっくに・・・

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白煙のタイトルのところでご紹介したヘッドですが、ガイドの打ち換えが済んで、これから組み立てるところです。
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打ち換えは相棒の内燃機屋さんでやってもらってますが、ガイドの形状は彼のオリジナルです。
打ち換えは、ガイドを液体窒素(沸点は-197℃)で収縮させてヘッドに嵌め込みます。
今は特別な方法ではありませんが、両者にダメージが無いように究極の嵌め込みです。
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吸気側ガイド。
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そして排気側ガイドです。
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吸気バルブはステムの摩耗が大きかったので新品に交換しました。
再使用の排気バルブもステムエンドは平らに研磨済みです。
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ステムシールは純正がしっかり供給されてます。
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無事組み上がりました。
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燃焼室側です。
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現代版のピストンとリングでボーリングしたシリンダーと併せて、極力「オイル上がり・下がり」のないエンジンを目指します。



















新年おめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

ユークランクも今年10年目を迎えました。
毎日乗りたいW1になるような整備を目指して参ります。
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代表 植澤 勉

【アクセス】
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FAX: 0544-58-2427
e-Mail:
info@u-crank.com



当社「U-CRANK」はカワサキバイクW1エンジンのOH(オーバーホール)を行います。

従来困難とされてきたクランクシャフトも完全分解して特製ニードルに交換します。
精度の高い組立てはエンジンの振動を減少し快適な走行を実現します。

W1は製造されてから既に40年経過しています。
分解するとオイル通路に堆積したスラッジによりダメージを受けているクランクが少なくありません。
故障する前に是非早期のOHをお勧めします。

お気軽にご相談ください。

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