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ガバナーのダメージ

これまで修理に届いたガバナ―の写真を整理してみると、ダメージを受けたものが少なくありません。
そのダメージの大きさは想像を超えるものがあります。
如何にガバナーは過酷な条件で作動しているかということでしょうか。
その例を挙げてみると、

スプリングが外れてどこかに挟まって変形してしまった。(多分)
これはまだかわいい方ですね。




ウエイト孔やピンの摩耗は当たり前・・・
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シャフトが折れてしまった例も・・・
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どうしてこんなことが起こるのか・・・
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ウエイトが千切れた例も(絶句)
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ブレーカーケースの中はグチャグチャです。
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すごい力が働いている・・・・?
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カム駆動ピンの根元に亀裂が・・・
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今日の富士山 '20 . 2. 23


今日2月23日は静岡県が定める「富士山の日」  朝から快晴です。
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富士宮市北山地区
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小さな神社の脇から
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電線のないところで
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遠くに駿河湾と伊豆半島が望めます。
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ガバナー ウエイトシャフト周りの整備

ガバナーのウエイトシャフトです。
長年の作動でウエイトシャフトや孔はかなり摩耗しています。
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遠心力でウエイトが外側へ行こうとしますので、シャフトはウエイトの反対側が摩耗していきます。
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摩耗具合を確認するには、コンタクトブレーカーを外して、ウエイトを指やフックで動かしてみると分ります。
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途中で整備されてない限り、ほとんどの場合はガタガタです。



摩耗がかなり進んだ例です。
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これでも進角はするのですが、遠心力の小さい低中速時はウエイトの位置が定まらず、
点火時期がふらついてエンジンの回転が不安定になります。



新品のガバナーAssyはもう出ませんから、何としても直すしかないですね。
減ってるシャフトは交換します。古いピンをカシメ部分を揉んで抜取ります。 
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ピンを抜いた状態
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特製ピンをカシメます。
径を太くし、摩耗しにくいように表面を軟窒化処理で硬くしてあります。
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カシメが終了し本体と一体化した状態。
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溶接すると次が無いので、カシメてシャフトと一体化します。



ピンが太いので、そのままではウエイトは入りません。
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ウエイトの孔を横ホーニングで広げます。
孔はいびつに摩耗しているので、ホーニングで内径と表面を仕上げます。
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孔は真円に近づき、表面も滑らかになります。
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ピンにピッタリ入るまでホーニングします。
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あまりシックリしすぎると進角が減るみたいなので、僅かにガタを確保します。



グリスを塗ってクリップで止めてスプリングを架け、カムを組んで組立完了です。
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これから40年持ってほしいですネ。(汗)










W1Sヘッド、Φ8バルブ ガイドの打替え


当然ですが、W1Sのヘッド修理も半分くらいきます
バルブステムの径はΦ8と、SA・W3のΦ7より1㎜太いです。
今はリプロパーツで新品バルブが出ますが、しばらく前までは手に入りませんでした。
Φ8は今となっては小型トラック並みのステム径ですが、丈夫なので、ステムも再研磨して使ってきました。

バルブガイドの方は、最新(現行車)のステムシールが使えるように製作して打ち替えます。
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バルブの方は、ステム径を最小限研磨して状態を良くします。
古い付き合いの研磨屋さんがセンターレスで研磨してくれます。(感謝)



それに合わせてガイドの孔径を仕上げれば納得する隙間に出来ます。
バルブの研磨は、フェース・ステム・トップと研磨尽くめですが、一皮むけて新品状態です。
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ステムを研磨した跡が分りますね。
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研磨でステムの径は僅かに細くなりますが、コッターは細い部分でステムを抱くので、座りに影響は無いです。



ガイドの頭部はステムシールに合わせて製作します。
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軽くヘッドを温め、ガイドの方を液体窒素で冷やして打込みます。
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孔の内面は、ホーニングの跡が僅かに分かりますね。


ステムシールを組み込んでバルブを嵌めた吸気側。
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そして排気側。
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スプリングをセットしました。
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ちゃんと直せばしっかり治るのがWですね。










スプリングフック部摩耗修理 レーザー肉盛溶接

「レーザー溶接」は、プレス金型のエッジの摩耗や欠落の修正などによく採用されています。
最小限の加熱で細部を正確に溶接や肉盛りをすることが可能なので非常に有効です。
燃焼室のアルミ溶接等々、修理の領域が大きく広がりました。

弊社でも数年前から、ガバナーの摩耗部分をレーザーで溶接・肉盛してもらっています。



何とも嬉しい光景です。
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以前、TIG溶接を試みましたが、フック部全体がペロっと溶けてしまいました。
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この部分はしっかり肉が無いと、スプリングの張りが安定しない上、いつ折れるか不安です。
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W1をはじめ、旧車の部品の新規調達は困難なので、現行部品をうまく治して整備していくしかありません。
最小限の費用で直し、新車の時の様な動きをしてもらう時に、このような新しい加工技術の普及はとても有難いです。










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当社「U-CRANK」はカワサキバイクW1エンジンのOH(オーバーホール)を行います。

従来困難とされてきたクランクシャフトも完全分解して特製ニードルに交換します。
精度の高い組立てはエンジンの振動を減少し快適な走行を実現します。

W1は製造されてから既に40年経過しています。
分解するとオイル通路に堆積したスラッジによりダメージを受けているクランクが少なくありません。
故障する前に是非早期のOHをお勧めします。

お気軽にご相談ください。

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