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「ブランチヘッド」に近づきたい・・・

『金属、つまりメタルに馬力は存在しない。馬力はあくまで空気とガスで発生するものだ。エンジンはその馬力を取り出す道具に過ぎないんだよ』

ハーレーの「ブランチヘッド」、生みの親であるジェリー・ブランチの言葉です。(クラブマン№30)

名チューナーが作り出すヘッドは、ポートや燃焼室形状を徹底的に見直して高い性能を誇ります。
多くのガスを吸排気するポートと圧縮ガスを素早く燃やす燃焼室を備えたヘッドは馬力が出る。


W1もそんなヘッドを目指すところですが、
先ずはバルブとシートの気密、オイル下がりなどしないガイドの作り込みでしょうか・・・
これらを満たせばレスポンスの良い走りと魅力的な排気音が蘇ります。
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キャブレターの整備(再) ⑤

フロートの油面高さ調整については、2014年の記事で紹介してますが、それから6年経って進歩してるでしょうか。今回は、調整の仕方についても少し詳しく・・・


装置の説明ですが、
チャンバーを外して透明カップに乗せ、灯油を送りフロートを浮かせて実際の油面高さを測ろうというものです。
規定値から外れていたら修正します。



透明カップは、外径がΦ90位の調理用1,000㏄計量カップを利用してます。
今使っているものは、深さ45㎜位のところで水平にカットしてます。
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タンクを用意し、ホースを継いでキャブに灯油を送ります。
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カップに乘ったキャブを上から見た写真。
手動ポンプ(上の黒いもの)を用意すると楽に灯油を戻せます。
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タンクは何でもいいですが、500㏄以上の容量があるといいです。
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灯油を流したり、止めたりするコックが必要です。
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コックを開くと灯油がキャブに流れ、フロートが上がり始めます。
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フロートが浮いてバルブが閉じると流れが止まります。
油面の安定を待ってレベルを測ってみると、合面から約4㎜ですね。
目標は8~9㎜ですから、このキャブは油面が高過ぎるということです。
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キャブを反転してフロートバルブ周りの様子を覗くと・・・
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フロートがバルブを閉じるのが遅いから油面が上がる訳で、もっと早く閉じるようにリップを起こしてやります。
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ここでは小さなドライバーを使ってますが、やり易い工具や方法で僅かにリップを起こします。 
油面が低い場合はリップを寝せてやります。 丁寧に優しく!
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何度か調整と測定を繰り返し、9㎜に調整できました。
同様に反対側のキャブも調整して終了です。
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フロートチャンバーのガスケットは新品に換えます。
純正部品を組むべきですが、ないときは、太さΦ2.0内径Φ74.5相当のOリングで代用できます。
但し、Oリング購入の場合、材質は「2種」(耐ガソリン用)を指定して下さい。
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チャンバーのビスを締めて組立て終了です。
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ヘッドへ組付ける際は、Oリングをやめて、ベーク板を挟んで2枚のガスケットで組みます。
液体ガスケットを塗るとなおいいと思います。


最後に、
セッティグは、経験上、純正の仕様がベストだと思います。

部品を換えないで調整できる部分は2カ所ありますが、
①エアースクリューは全閉から1/2~2/2回転の範囲で
②ジェットニードルのクリップ位置は、標準の中段を基準に慎重に変えるべきです。(影響大 )
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アイドリング、走ってみて低速域、中速域、高速域の各域でガスが「濃い」のか「薄い」のかですが、適切に判断するのは難しいです。 各域の継がりも大事です。
経験を積むと解ってくるようですが、まあジックリ取り組んで楽しんで下さい。(汗)









キャブレターの整備(再) ④

写真ばっかりでうっとうしいですが、あと少し付き合って下さい。

専用の洗浄液は結構きれいにしてくれます。
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長く浸すと溶けてしまうんですかね~(?)
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細い通路の中まできれいにしてくれると思って使っています・・・。
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フロートやジェット類は真鍮(黄銅)製ですが、これらもきれいになります。
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外したジェット類。ちゃんとあるかチェックします。
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メインジェット始め、孔という孔は「火口掃除棒」を通して詰まってないか確認します。
太すぎる棒を無理に入れないよう注意です。 孔が簡単に広がって不調になります。
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火口掃除棒:ガス溶接や切断機のノズルの掃除に使用。
現在は、キャブ掃除用「ピンクリーナー」などの名称で売られてます。


細めの棒で2~3回往復させ、しつこいゴミを追出します。
ニードルジェットの孔は非常にデリケートなので傷めないように。
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横の孔も一つ一つ棒を通して確認します。
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パイロットジェット(#30)の孔はさすがに細い! 
ここは鍼灸師の友人にもらった針を利用してます。
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同じく横孔も全てチェックします。
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続いてボデー側。
細く長い通路もできる限り棒を通して確認します。
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 入口のエアージェットから通して、ニードルジェットが入る孔につながってます。
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エアーを吹いて通路の異物を吹き飛ばしたらいよいよ組立。
ニードルジェットから軽く締め込みます。
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メインジェットも軽く。
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パイロットジェット。
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フロートバルブはボデーを締め込み、ニードルはテーパー面に摩耗がないかチェックしてから組み込みます。
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テーパー面に段が付くとオーバーフローするようになります。


クリップを嵌めます。
フロートステーに接するへそは、ちゃんとスプリングが効いているかチェックします。
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スロットルストップスクリュー。 軽く締め込んでおきます。
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パイロットエアースクリュー。 とりあえず全閉。
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フロートを組みます。
次は油面高さ調整へ進みます。
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当社「U-CRANK」はカワサキバイクW1エンジンのOH(オーバーホール)を行います。

従来困難とされてきたクランクシャフトも完全分解して特製ニードルに交換します。
精度の高い組立てはエンジンの振動を減少し快適な走行を実現します。

W1は製造されてから既に40年経過しています。
分解するとオイル通路に堆積したスラッジによりダメージを受けているクランクが少なくありません。
故障する前に是非早期のOHをお勧めします。

お気軽にご相談ください。

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