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トップリングが折れてる!

お預かりしたSA、整備のためエンジンを分解しました。

ヘッドを外し、シリンダーを抜いてみると、タイミング側(Yカバー側)のピストンだけ焼付き痕が・・・。




ドライブ側のピストンはきれいなもんデス。
IMG_2141.jpg



ピンを抜いて外してみると・・・、なんとトップリングが2つに分れて落ちてきました。(焦)
オイルを拭取って、お日様の下で良く観察しました。(スラスト側)
IMG_2151.jpg



ひっくり返して反対側の様子。(反スラスト側)
IMG_2152.jpg
スカートのほぼ全周に強い当たり痕が見られますねー。


トップリングはいつ折れたのか・・・
破断面を見ると、内側が当たって光ってますから、折れた状態で運転されていたと推測できます。
IMG_2155.jpg



合口断面にも外側が当たっていた痕が見られます。
IMG_2154.jpg
なんで当たる位置が異なる?


上下面も、リング溝との接触部分がかなり摩耗しています。 強烈なフラッタリングが発生(?)
IMG_2156.jpg

正常に組まれたリングはめったに折れませんから、組む時のダメージで折れたと想像されます。
溝の中で、リングは機能を果さず暴れていたのでしょうね・・・。



左右ピストンスカートの対照的な状況を見ると、図らずもピストンリングの熱伝達作用を認識しますネ。
折れたトップリングはピストンの熱をシリンダーに逃がしていなかったんですね。 熱膨張して焼付いた・・・。
IMG_2161.jpg

リングがピストンの熱を70%シリンダーに伝えますから、最も役割が大きいトップリングの折損は重大ですね。

それでも回るのがWのエンジン・・・。


























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No title

こんにちは、いつもブログ閲覧ありがとうございます。

折れたリングが噛まないで残ってるのは初めてみました。
2stならピストンもシリンダーも傷だらけで終了ですよ。

クリアランスの違いからでしょうか、
2stなら、トップリングが折れるとピストンが首を振り、
排気と吸気側のスカートに傷がつきますが、
ピストンピン側のサイドには傷がつかないんです。

このエンジンはピストンスカート全週に付いているってことは
ピストンの熱膨張による焼き付きですよね~

熱の逃がし方の考え方も違うんですね。

う~ん、勉強になります。


No title

2stは4stに比べ、
1、回転数が違う
2、リングは1本か2本
3、シリンダーにポート孔が空いていて摺動面が途切れる
などリングにとって非常に苛酷ですね。

W1のスカートはちゃんと楕円ですから、ピン方向に焼付き痕が付くのは相当の膨張ですね。
現代のピストンでは見られない光景・・・というか、この部分にスカート無いですよネ。
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e-Mail:info@u-crank.com

当社「U-CRANK」はカワサキバイクW1エンジンのOH(オーバーホール)を行います。
従来困難とされてきたクランクシャフトも完全分解して特製ニードルに交換します。
精度の高い組立てはエンジンの振動を減少し快適な走行を実現します。
W1は製造されてから既に40年経過しています。
分解するとオイル通路に堆積したスラッジによりダメージを受けているクランクが少なくありません。
故障する前に是非早期のOHをお勧めします。
お気軽にご相談ください。

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