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リングの組み間違い

お預かりしたW1Sのエンジンを分解しました。
オーナーのOさんは、整備済みできれいなSを最近購入されました。
エンジンは、排気音も良くて程度は良かったのですが、何か違和感があります。

シリンダーを抜いてみると、0.5㎜オーバーのシフトアップ製ピストンが組まれていました。
左右ピストンのスカート表面もきれいで全く問題ありません。

但し、リングをよく見ると、トップとセカンドが逆に組まれています。


ピンを抜いて作業台で良く観察しました。
頭部も幾分湿り気味ですね。
IMG_1873.jpg


やはり、セカンドリングが上に、トップリングが下に組まれていますね。
IMG_1868.jpg


もう一方のピストンでは、さらにトップリングが裏返し・・・
(トップリングは対称断面ですから、この向きのまま位置を戻せばいいのかもしれませんが・・・スッキリしませんネ)
IMG_1869_20150606185500326.jpg


組み間違えると、リングはどう機能していたのか・・・頭が混乱します。
ガスシール機能、熱伝達機能、オイル掻き機能、フリクション・・・やはり正規の性能は発揮していなかったでしょうネ。
トップとセカンドリングの働きは異なり、相乗効果で高性能を発揮する訳ですから、リングをキチンと組むことがとても重要ですネ。


エンジンはリング位置を戻して組もうかと思いましたが、
シリンダーの内径寸法も精度が悪かったので、1.0オーバーサイズでボーリングすることにしました・・・。
ヘッドの方も、バルブガイドのガタが大きいので入替えました。












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非公開コメント

No title

流石W、ピストン周りが?でも良い排気音出すんですね
シフトアップの部品が可哀相・・・

No title

いつもコメントありがとうございます。

ここ数十年のエンジンの進化は『ピストンリングにあり』・・・とよく言われます。
もちろんそれを支えるピストンの進化も併せて、
エンジンの性能を向上させた象徴的な部品なんですね。

リングと周りのコンデションがいかに重要か物語ってますネー。
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代表 植澤 勉

TEL:090-1863-8414
FAX:0544-58-2427
e-Mail:info@u-crank.com

当社「U-CRANK」はカワサキバイクW1エンジンのOH(オーバーホール)を行います。
従来困難とされてきたクランクシャフトも完全分解して特製ニードルに交換します。
精度の高い組立てはエンジンの振動を減少し快適な走行を実現します。
W1は製造されてから既に40年経過しています。
分解するとオイル通路に堆積したスラッジによりダメージを受けているクランクが少なくありません。
故障する前に是非早期のOHをお勧めします。
お気軽にご相談ください。

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