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ピストン焼付き

体調を崩してしばらくお休みしてました。 ブログの方も少しづつ復帰していきます。

3年前に整備したお客様のSAが帰ってきました。
オイル不足で停止。翌日補充して再始動したものの、エンジンは片肺になってしまったとの事です。
分解前の確認でも、左サイドから煙が噴き出る状態でした。

ヘッド・シリンダーを外してみると、左サイドのみピストンに強烈な焼付きが起きていました。(焦)
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右サイドのピストンはほぼ正常。 こんな現象はめったにありません。
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シリンダーはすぐに抜けましたが、全周焼付いた跡が残っています。
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右サイドはほぼ正常レベル。クロスハッチも残っています。
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ピストンピンの固着はなく、コンロッドからすんなり外れましたが、
ピストンの裏側を見ると左サイドはまっ黒! 
ピストンが異常に高温になった証拠。焼付くとみなこうなります。(右サイドが正常)
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コンロッド小端ブッシュに変色は見られず、ここまでは問題ないようです。
IMG_0064_2018071814034850b.jpg


エンジンオイルの不足により、オイルの大事な働きである「潤滑」「冷却」の働きが損なわれて焼付いたと思われます。
潤滑不足で油膜が切れ、裏面への冷却が不足してピストンが高温となり全周焼付くほど膨張したことになります。


2つのピストンを見比べて、あまりの違いに驚かされます。 燃調や点火時期は両サイドで大きな差はないはずです。
・油量が減ると、場所によってこれほど違いが出るのか? なんで左サイドなのか?・・・

・オイルポンプから最も遠い左サイドと、ボアピッチ88.4㎜上流の右サイドに供給される油量の差は結構大きいのか、そしてこれほどの差になるのか。 それとも、もっと別の要因があるのか?

・コンロッドのサイド隙間から出るオイルがシリンダーを潤滑し、且つピストンの裏面にかかってピストンを冷却する効果がいかに大きいかが分かります。




気になるクランクのダメージですが、後日分解してみると問題ありませんでした。(左サイド)
IMG_0001_20180719151625802.jpg


同じく右サイドです。
IMG_0003_20180719151626eff.jpg


ニードルベアリングも問題ありませんでした。
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転がり軸受はオイルの減少にも強いということでしょうか。





























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e-Mail:info@u-crank.com

当社「U-CRANK」はカワサキバイクW1エンジンのOH(オーバーホール)を行います。
従来困難とされてきたクランクシャフトも完全分解して特製ニードルに交換します。
精度の高い組立てはエンジンの振動を減少し快適な走行を実現します。
W1は製造されてから既に40年経過しています。
分解するとオイル通路に堆積したスラッジによりダメージを受けているクランクが少なくありません。
故障する前に是非早期のOHをお勧めします。
お気軽にご相談ください。

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